オウンドメディアの集客方法とは?うまくいかない原因や集客における戦略を解説
オウンドメディアは、見込み顧客の集客や自社とマッチする人材の採用に効果的です。しかし、運用が思うように行かずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、オウンドメディアの集客に関する戦略やうまくいかない原因について解説しています。オウンドメディアを運用している方はぜひ参考にしてください。
オウンドメディアへの集客の目的
オウンドメディアとは、企業が運営しているメディアの総称です。Web上の企業ブログやコンテンツサイトなどが該当します。
オウンドメディアへの集客は、見込み顧客や、リードと呼ばれる顧客のメールアドレス・氏名などの情報を集めることが主な目的です。
また、求職者に向けて自社の業務内容や魅力などを発信するための採用に特化したオウンドメディアも多く存在しています。
その他、企業のブランディングとして使われる場合もありますが、基本的に売り上げに繋げるために運営しているものが中心です。
オウンドメディアの集客方法
オウンドメディアは、検索エンジンからの流入だけでなく、さまざまな経路から集客できる点が特徴です。ここでは、オウンドメディアの主な集客方法をご紹介します。
SEO(検索エンジン最適化)
オウンドメディアの集客方法として代表的なものが検索エンジンからの流入です。多くのオウンドメディアがSEO対策を実施しています。
適切なサイト設計や記事作成を行うことで、検索上位に表示されると安定的な集客が見込めるようになります。
しかし、近年SEO対策の難易度が高まっており、新規ドメインでの上位表示や集客が難しくなっているのが現状です。検索エンジンからの流入を増やすためには、SEOコンサルティング会社などのプロに相談することをおすすめします。
SNS
検索エンジンと並んで多く用いられているのが、SNSを活用した集客です。主にTwitter・Facebook・Instagramなどが利用されています。
SNSは拡散力の高さが魅力で、今まで自社の存在を知らなかったユーザーにも情報を届けることが可能です。
ただし、多くのフォロワーを持つアカウントを作成できれば多くの集客や拡散が見込めるが、素人の運用では難易度が高いといったデメリットがあります。
広告
ウェブ広告を出して、オウンドメディアへの集客を狙う方法も存在しています。よくあるウェブ広告の例は以下の通りです。
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- アフィリエイト広告
- SNS広告
- バナー広告
- ネイティブ広告
なお、広告の出稿には費用がかかります。本当にウェブ広告が必要なのか、費用対効果などを事前に検討することが大切です。
採用オウンドメディアの発信内容と集客方法
採用オウンドメディアの目的は、企業情報の発信によって潜在的な求職者からの認知度を高めることです。
自社の強みや魅力を伝えることができ、採用ホームページと連携させることで応募につながりやすくなるといったメリットがあります。採用後のミスマッチによる早期離職を減らすためにも、社内の情報を適切に発信することが必要です。
特に、企業が提供する商品やサービスの開発秘話、現場で働く社員へのインタビュー記事などを多く発信するとよいでしょう。
また、多くの人の目に見てもらうためには定期的な記事の更新や運用体制づくりが欠かせません。
集客力を上げるためには、SNSと連携する方法もあります。自社を知らない潜在求職者にも情報を届けやすく、採用の機会を増やすことが可能です。
オウンドメディアの集客がうまくいかない原因
ここでは、オウンドメディアの集客がうまくいかない原因を解説します。オウンドメディアを運用している方は、該当する内容がないか確認してみましょう。
運用期間やコンテンツ数が少ない
集客がうまくいかない原因のひとつとして、オウンドメディアの運用期間やコンテンツ数が少ないことが挙げられます。
立ち上げたばかりのオウンドメディアは検索エンジンでインデックスや上位表示がされづらく、新規の流入は容易ではありません。
また、運用期間の短いサイトはコンテンツ数が少ないことがほとんどですが、オウンドメディアが効果を発揮するためにはある程度のコンテンツ数が必要です。
オウンドメディアの集客が見込めるかどうかは、運用期間が半年以上あることやコンテンツ数が100件以上あることが目安になります。
選定しているキーワードの方向性やボリュームがサイトに合っていない
オウンドメディアの集客が思うようにいかない場合は、選定しているキーワードの方向性やボリュームがサイトに合っているか確認してみましょう。
想定しているペルソナが求めていないようなキーワードを設定してしまうと、流入を見込むことが困難になります。ユーザーの検索ニーズとマッチしたキーワードを選定することが必要不可欠です。
また、選定したキーワードの検索ボリュームが適切かどうかも意識してください。
月間の検索数が10,000などのビックキーワードは多くの流入が期待できますが、強い競合メディアが抑えていると上位表示を目指すのは困難です。
一方で、検索ボリュームが2桁しかないようなキーワードを中心に記事を作成していても、アクセス数の増加は見込めなくなります。
コンテンツ内容やサイト構造に問題がある
コンテンツ内容の質が悪いオウンドメディアはGoogleに評価されず、検索結果で上位に表示されることは難しくなります。
見出しと内容が一致していなかったり、記載されている内容に誤りがあったりすると、せっかくユーザーが訪問しても顧客化にはつながりません。
さらに、サイト構造に関する問題もオウンドメディアの集客がうまくいかない原因のひとつです。
内部リンクやサイトのSSL化といった内部対策や、被リンク獲得などを行う外部対策がしっかりできているか確認しましょう。
ユーザー体験(UX)やサイトの見た目(UI)が悪い
オウンドメディアの集客がうまくいかない場合、サイトの見た目やユーザー体験が悪くなっていないかチェックしましょう。
サイトが重くページの表示速度が遅かったり、ページ内でクリックやテキスト入力などのアクションを行った際に反応が悪かったりすると、ユーザーはストレスを感じてオウンドメディアから離脱してしまいます。
また、コンテンツを作成するときは、文字だけでなく画像を効果的に使用して見づらさを解消することが重要です。
ページ内リンクを設置するなど、サイトの利便性を高めることも心がけましょう。
オウンドメディアの集客を増やす方法・戦略
オウンドメディアの集約を増やすためには、戦略を立てて運営していくことが大切です。ここでは、その具体的な方法について解説します。
ペルソナのニーズやサイトの規模にあったキーワードを選定する
オウンドメディアの集客を行う上で、キーワード選定は非常に重要です。
できるだけペルソナが求めるKnowクエリを設定するようにしましょう。Knowクエリとは、検索キーワードのなかでもユーザーが何らかの情報を知ることを目的に検索しているものを指します。
また、キーワードの検索ボリュームは大きすぎず小さすぎない適切なものを選ぶことがおすすめです。
具体的には、検索ボリュームが100以上1,000未満が目安になります。
上位記事と比較しサイトの課題を改善する
同じキーワードを設定している上位記事と比較することで、サイトの課題を発見することが可能です。
上位記事が記載している情報は最低限網羅するなど、できるだけ差分を埋めるように心がけましょう。
また、検索順位が伸びない場合はSEO対策が不十分なケースがあります。
SEOの基本である内部対策や外部対策を実施し、コンテンツの質を高めることで、ユーザーとGoogleの双方へ価値のあるサイトだと知らせることが必要です。
ユーザーファーストなサイト設計を行う
オウンドメディアの集客を増やす方法のひとつとして、ユーザーファーストを意識したサイト設計を行うことが挙げられます。
ユーザー体験を向上させるためには、サイトのページスピードやコアウェブバイタルを改善しましょう。ページスピードはPageSpeed Insightsから、コアウェブバイタルのスコアはGoogle Search Consoleから確認できます。
またGoogleでは、サイトがモバイルファーストに適しているかどうかは評価基準の1つになっています。モバイルフレンドリーテストを利用して、サイトの状態を確認しておくとよいでしょう。
内部リンクやページ内リンクを設置するといったコンテンツに関する施策も忘れずに行ってください。
オウンドメディアの作り方・始め方
オウンドメディアを作成するには、適切な段階を踏む必要があります。ここではオウンドメディアの始め方をご紹介しますので、設営を検討している方はぜひ参考にしてください。
サイトの運営目的やペルソナを設定する
オウンドメディアを作成する前に、サイトの運営目的やペルソナを設定しておきましょう。今後の方向性を大きく左右する重要な要素です。
また、ペルソナをはっきりさせることで、ユーザーの検索意図に刺さるようなコンテンツの作成がしやすくなります。
一方で、明確な目標やコンセプトが定まっていないと発信内容や方向性にブレが生まれてしまいます。ペルソナのニーズを満たせなくなってしまい、集客が難しくなるため注意しましょう。
ペルソナのニーズに沿ったキーワード選定・コンテンツ内容を決定する
ペルソナを設定したら、ニーズを満たすようなキーワードやコンテンツ内容を考えましょう。
キーワードが決まったら上位表示されている記事を確認し、どのような情報が求められているのか確認することをおすすめします。
ツールなどを使って競合分析を行い、その結果を記事に反映させるのもひとつの方法です。
ユーザーの悩みを解決した上で、オウンドメディアの目的を達成できるようなサイト作りを徹底しましょう。
SEOやユーザー目線を意識したコンテンツを制作する
オウンドメディアを作成する際は、SEO対策とユーザー目線の両方を意識することが必要不可欠です。
SEO対策によってGoogleに価値のあるサイトだということを知らせ、検索順位上げて流入数を増やすことに役立ちます。
また、ユーザーの課題を解決できるサイトを作ることで、オウンドメディアに訪問した潜在顧客を見込み顧客へ転換させることが可能です。
サイトの分析や改善のためのPDCAを回し続ける
オウンドメディアを立ち上げたあとはサイトを更新するだけでなく、定期的な分析が欠かせません。
Google Search ConsoleやGoogleアナリティクスなどの分析ツールを活用し、見つかった課題に対する改善施策を積極的に行っていくとよいでしょう。
オウンドメディアの運営には、常にPDCAを回し続けることが大切です。
オウンドメディアのメリット・デメリット
オウンドメディアの運営にはさまざまなメリットが存在しますが、当然デメリットも存在しています。具体的な内容は以下の通りです。
オウンドメディアのメリット | オウンドメディアのデメリット |
---|---|
・幅広いニーズに対してコンテンツを作成できる ・集客方法の選択肢が広く、自社に合った方法を取りやすい ・採用にもつながりやすい | ・運用リソースが必要になる ・知識がないと適切な運営が難しい |
オウンドメディアを立ち上げてみたものの、運用のリソースが足りなかったり、どのようにサイト作りを行えばいいのかわからなかったりするケースは少なくありません。
特にSEO対策は難易度が高いため、専門の対策会社へ依頼することがおすすめです。
オウンドメディアの集客実績
オウンドメディアをうまく活用できれば、大きな成果が期待できます。ここでは、ウェブココル株式会社によるオウンドメディアの集客実績をご紹介します。
買取系サイトにて3ヶ月で地域名キーワードでの検索順位1位を達成
クライアント様が手付かずだった買取系サイトにSEO対策を実施し、3ヶ月で地域名キーワードでの検索順位1位を達成しました。
トップページのリニューアルなどサイト全体の設計を見直した上で、内部対策や外部対策を徹底したことが成果につながった要因です。
上場企業金融機関のオウンドメディアにてPVの下支えを実現
上場企業金融機関が立ち上げたばかりのオウンドメディアに対し、ドメインにマッチしたキーワード選定を実施し、一次情報に基づいたコンテンツを制作しました。
その結果、短期間でのメディアの成長に貢献し、PVの下支えを実現しました。
オウンドメディアの集客でお困りの方はウェブココル株式会社へ
オウンドメディアで見込み顧客を多く集客するには、ペルソナに合ったキーワード選定や高品質なコンテンツの作成が重要です。
しかし、オウンドメディアの運用には専門的な知識が必要になり、特にSEO対策は初心者には年々難易度や参入障壁が高くなっている傾向にあります。
オウンドメディアの集客でお困りの方は、ぜひウェブココル株式会社までご相談ください。オウンドメディアの運用支援によって短期間で成果を上げた実績を生かし、効果的な施策をご提供します。