SEO対策・リスティング広告の違い|シーン別でどちらを使うべきか解説|併用がオススメ
自社の商品・サービスをユーザーに知ってもらうためには、チラシ・DMの配布だけでなく、Webマーケティングを活用することをおすすめします。
Webマーケティングとひと口にいってもさまざまな種類があり、なかでもSEO対策とリスティング広告は知名度の高い手法として知られています。
どちらもGoogleなどの検索エンジン上で行うWebマーケティング手法ですが、強みや特徴に違いがあります。取り組み方を間違えると時間・費用などのコストをかけたにもかかわらず、成果が伴わない可能性がゼロではありません。
本記事では、SEO対策とリスティング広告の特徴や違いから、それぞれの強みが活かせるシーン、SEO対策とリスティング広告を併用する方法などを解説します。
SEO対策とリスティング広告の違い・共通点
SEO対策とリスティング広告は、どちらもGoogleなどの検索エンジン上で取り組むWebマーケティング手法です。下記のような違い・共通点が見られます。
項目 | SEO対策 | リスティング広告 |
---|---|---|
上位表示の即効性 | 一般的には3ヶ月〜半年以上の時間がかかる | 出稿後すぐに表示される |
上位表示の確実性 | 確実に上位表示できるとはいえない | 必ず表示される |
集客の継続性 | 上位に表示され続ける限り集客の継続性がある | 広告費をかけることをやめると集客できない |
必要なコンテンツ | さまざまな情報を網羅するために大量のコンテンツが必要 | 出稿するページが必要 |
短期的な成果 | 短期的な成果には不向き | 短期的な成果に向いている |
必要コスト | 初期費用はかかるもののトータルで見ると低い | 集客し続けるには膨大な費用が必要になる |
費用対効果 | 高い | 低い |
これから、Webマーケティングに力を入れたい方は、SEO対策とリスティング広告の基本的な意味を知っておくことが大切です。ここからは、SEO対策とリスティング広告の概要を解説します。
SEO対策とは
SEO対策とは「Search Engine Optimization」の略称であり、日本語に直すと「検索エンジン最適化」と呼ばれています。
Googleなどの検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に、自社のサイトなどを上位表示させる施策のことを意味します。SEO対策では、下記の赤枠で囲ったポジションを獲得し、サイト流入数や売上・問い合わせ数の増加を狙います。
赤枠で囲った部分を獲得できれば、自社のサイトをユーザーに見てもらえる可能性が高くなります。
多くのユーザーは、Google検索結果の1ページ目のみを見る傾向にあるため、2ページ目・3ページ目に自社のサイトが掲載されている状態では、Web上における集客・ブランディング力の向上などは難しいといえるでしょう。
SEO対策では、サイトの内部を整えて評価を高める内部対策・外部のパワーを利用してサイト評価を高める外部対策・コンテンツを制作してさまざまなキーワードを対策するコンテンツ施策などを行い、上位表示を目指します。
どの施策も重要であるため、SEO対策で成果を出したい場合は各施策をバランスよく取り組むことが大切です。
リスティング広告とは
リスティング広告とは、Googleなどの検索エンジンの上部や下部に表示されるテキスト型の広告です。ユーザーにクリックされるごとに課金されるシステムで、「1クリックあたり○円」とキーワードによってクリック単価が決まっているのが特徴です。
SEO対策で狙う枠とは別にリスティング広告の枠が設けられており、Googleで検索をかけると次のように表示されます。
Google上でリスティング広告は、URLの前に「広告」と記された状態で表示されます。ユーザーに通常のサイトと広告の違いをわかりやすく理解してもらうためです。
キーワードによって異なるものの、多い場合は一つのキーワードに3つ以上のリスティング広告が表示される場合もあります。一方で、リスティング広告がまったく表示されないキーワードも少なくありません。
リスティング広告が多数表示されるキーワードは、商品・サービスの成約に繋がりやすく、多くの企業が狙います。多くの企業が狙うキーワードはクリック単価が高く設定されており、その分、広告費が高くなる傾向にあります。
リスティング広告の魅力は、集客への即効性が期待できる点ですが、広告費を支払い続けなければならないというデメリットもあります。
違い・共通点
SEO対策とリスティング広告の主な違い・共通点は次のとおりです。
SEO対策とリスティング広告の大きな違いは、順位のつけられ方にあります。一般的には、次のように表示される順位が決められているといわれています。
- SEO対策:Googleのアルゴリズムによって決まる
- リスティング広告:キーワードの入札単価・広告の品質によって決まる
SEO対策の場合、Googleのアルゴリズムに沿ったサイト・コンテンツ作りができていなければ上位表示を実現できません。
一方でリスティング広告は、キーワード毎の入札単価や広告の質によって掲載順位が決まるため、広告費を支払うことで上位表示をさせることができます。
ほかにも、SEO対策とリスティング広告の違いとして、表示されるまでの速さも挙げられます。SEO対策の場合は施策を講じて3ヶ月〜半年、長ければ1年以上経って表示される場合があります。しかし、上位のポジションを一度獲得すれば、安定的な流入が見込めます。
リスティング広告は、広告を出稿したタイミングで表示できるという即効性が大きな強みです。
SEO対策とリスティング広告の共通点は、どちらもGoogleエンジンなどの検索エンジンを用いて集客する点です。
どちらもユーザーが検索するキーワードから「なぜ検索したのか」「検索した意図は何なのか」などを深掘りした上で、コンテンツを制作したり、広告の内容を選んだりします。
ユーザーの心理・動向などをうまく捉えられれば、費用対効果の高い集客を実現できます。実際に、SEO対策で依頼数を増大させた企業やリスティング広告で依頼が殺到した企業などは少なくありません。
また、SEO対策とリスティング広告のどちらもWeb上での集客を可能とするため、特定の地域だけでなく全国へのアプローチに強いことも共通点といえるでしょう。そのため、業界を問わず利用できるWebマーケティング手法として広く認知されています。
Webマーケティングの効果を最大化させるには、SEO対策とリスティング広告の違い・共通点を理解した上で、それぞれの特徴を活かしながら活用することが大切です。
SEO対策のメリット・デメリット
SEO対策を講じたい場合、概要だけでなくメリット・デメリットを知っておくことをおすすめします。
メリット・デメリットを把握しておけば、自社にSEO対策が合うのかを客観的に判断できます。また、SEO対策の強みを活かし現在進めているマーケティングとの相乗効果を期待できる可能性もゼロではありません。
メリット・デメリットを把握していない状態では、SEO対策の効果が薄まる恐れがあります。以下では、SEO対策のメリット・デメリットを詳しく紹介します。
SEO対策のメリット
SEO対策のメリットは、主に次の4つです。
以下では、メリットの詳細を解説します。
コストをかけずに安定して集客することができる
SEO対策のメリットは、コストをかけずに安定して集客できることです。SEO対策は外部にコンサルティングを依頼し、施策を講じることもできますが、SEO対策に詳しい担当者が自社にいる場合は費用をかけずに社内のリソースのみで取り組めます。
SEO対策を行ったのちに上位表示を獲得して順位をキープできれば、検索順位が大幅に変動するケースは少ないため、安定した集客を見込めます。リライトによるリソースやサイトの運営費のみで、その他の費用がかかることはありません。
一方でリスティング広告の場合は、広告運用に関するノウハウを持っている担当者がいたとしても、広告費を支払い続けなければ集客を実現できません。
SEO対策がうまくいけば、自社のサイトが実質24時間365日営業し続けてくれるツールに生まれ変わるでしょう。
中長期でみると費用対効果が高い
中長期的に見ると費用対効果が高いことも、SEO対策のメリットの一つです。SEO対策を外部へ依頼する場合、SEOコンサルティング費用やコンテンツ制作費用などが半年から数年程度のスパンでかかります。
SEO対策の費用ははじめこそかかるものの、上位表示できるページが増えて集客できてくれば、かけた費用よりもWeb集客による利益が上回り始めます。最終的に損益分岐点を越えれば、広告費なしで仕事の獲得や売上の拡大に繋げることが可能です。
実際に、SEO対策にかける初期費用こそがかかったものの数年単位で費用分を回収し、今では利益しか生み出さないサイトを保有している企業も少なくありません。SEO対策を長期的な目線で見れば、黒字化できる場合がほとんどです。
独自性の高いコンテンツを蓄積することで資産になる
SEO対策のメリットは、独自性の高いコンテンツを蓄積して自社のサイトを資産化できることにあります。各会社がサイト内で公開するコンテンツに価値を感じるユーザーもいるため、コンテンツを定期的に蓄積すると資産性の高いサイトになります。
独自性の高いオリジナルのコンテンツを作りたい場合は、自社顧客へ行ったアンケート結果を載せたり、自社の考え・知見などを公開することがおすすめです。
以上の工夫をすると、競合サイトには掲載できないオリジナルの情報を盛り込めるため、独自性の高いコンテンツを生み出せます。
SEO対策をする上で独自性の高いコンテンツはかなり重要視されています。独自性の高いコンテンツの作成は、サイトの価値を高めるだけでなくSEO効果も期待できるため、SEO対策を進めたい担当者に取り組んでもらいたい施策の一つです。
ブランディングに繋がる
SEO対策をするメリットとして、ブランディングに繋がることも挙げられます。
SEO対策を講じる場合、コンテンツの制作が欠かせません。そのコンテンツがサイト内に蓄積されると、専門性や信頼性が生まれてブランディング効果が期待できます。専門性や信頼性が上がれば、Googleからもサイトを評価してもらいやすくなります。
SEO対策によってブランディング力を高めたい場合は、発信する情報を一つのジャンルに絞ることがおすすめです。たとえば、不動産会社の場合は不動産の売買・管理、不動産の取り扱い関する法律の情報など、「不動産」にジャンルを絞って発信するとよいでしょう。
ブランディングに成功できれば「〇〇株式会社だから安心だ」とユーザーに思ってもらえ、Web集客だけでなく商品・サービスの成約率もアップする可能性が期待できます。
SEO対策のデメリット
SEO対策はメリットの多いWebマーケティングですが、いくつかのデメリットも存在します。
以下では、デメリットについて詳しく解説します。
上位表示されない場合があり即効性に欠ける
SEO対策のデメリットは、上位表示されない場合がある、かつ即効性にかけることです。
SEO対策を講じたからといっても、上位表示が保証されるわけではありません。Googleのアルゴリズムによって検索順位は変動しており、SEO対策をする側はGoogleが打ち出しているガイドラインをヒントにしながら施策を講じるためです。
SEO対策では、サイトを上位表示できるまで仮説検証を繰り返していくことが基本です。一つの施策で順位が大幅に改善されなかったという事例は珍しくありません。
また、SEO対策はWebマーケティングのなかでも即効性に欠ける手法です。たとえば、コンテンツを制作して上位表示されるまでにかかる期間は、およそ3ヶ月から半年だといわれています。
短期間で目先の利益を得たい事業の場合、SEO対策による宣伝は適していません。
キーワードの難易度によっては質の高いコンテンツを大量に掲載する必要がある
キーワードの難易度によっては質の高いコンテンツを大量に掲載する必要がある点は、SEO対策のデメリットといえます。
キーワードの難易度が高い場合、一つのコンテンツで上位表示を目指すことが困難です。関連性のある質の高いコンテンツを内部リンクで繋ぎ、難易度の高いキーワードを対策したコンテンツの評価を高める必要があります。
質の高いコンテンツを大量に制作するためには、人員のリソース・時間がかなり割かれるため、通常業務に支障をきたす恐れがあります。
コンテンツ一本あたりを制作する時間は個人差がありますが、早くても半日程度かかる場合がほとんどです。コンテンツ制作に慣れていない方であれば、1日以上の時間が必要になるケースも珍しくありません。
リスティング広告のメリット・デメリット
リスティング広告はターゲットにするユーザーの年齢・性別・居住エリアなどを詳細に絞って配信できますが、SEO対策と同じくメリットとデメリットのどちらもあります。
費用をかけ続けて成果を出す集客方法になるため、メリット・デメリットを把握した上で、リスティング広告を出稿するのかを決めることが大切です。
ここからは、リスティング広告のメリット・デメリットを解説します。
リスティング広告のメリット
リスティング広告のメリットは、次の2つが挙げられます。
以下では、リスティング広告のメリットを詳しく解説します。
上位表示が可能で即効性が高くCVに繋がりやすい
リスティング広告は、上位表示が可能で即効性が高くCVに繋がりやすいというメリットを持っています。
リスティング広告を出稿する場合、検索窓の下部にあたる広告枠に表示できるため、ユーザーの目にとまりやすくCVしやすい傾向です。狙うキーワードによって異なるものの、リスティング広告の平均的なクリック率は2〜6%といわれています。
たとえば、月間検索ボリュームが1万程度あるキーワードに出稿すると、大体200〜600回はユーザーに出稿した広告を見てもらえると考えられます。
リスティング広告は、ユーザーに見てもらいやすいかつ即効性が高いため、短期間でいち早く成果を出したい場合に適した手法です。
テストマーケティングで活用しやすい
リスティング広告は、テストマーケティングで活用しやすいというメリットもあります。費用をかければすぐに検索エンジン上に表示できる特性があることから、市場調査するのにかなり有効です。
実際に、メーカーが新商品を開発するにあたり、市場がどれだけの興味・関心を持ってくれるのかを検証する際にリスティング広告を活用するケースも見られます。
リスティング広告では、広告を出稿する範囲を細かく絞り込むことが可能です。具体的には、地域・スケジュール・デバイス・年齢・性別・世帯収入などの項目です。
広告の出稿先を詳細に決められるため、集客だけでなくテストマーケティングにも活用できる部分は、リスティング広告の大きなメリットといえるでしょう。
リスティング広告のデメリット
リスティング広告にはメリットだけでなく、次のようなデメリットもあります。
ここかからは、リスティング広告のデメリットを詳しく解説します。
上位表示し続けるには多額のコストが発生する
リスティング広告のデメリットは、上位表示し続けるには多額のコストが発生する部分です。特に、競合が多いジャンルのキーワードや成約に繋がりやすいキーワードは、1クリックあたりの単価が高額になる場合も見られます。
クリック単価が高いキーワードになると、1クリックあたり1,000円以上かかる場合もあります。
仮に1クリック1,000円のキーワードで1ヶ月あたり200回クリックされた場合、広告費は20万円もかかる計算です。リスティング広告に頼り切った集客方法だと、多額のコストが発生する点は避けられません。
長期的な集客を目的とする場合、リスティング広告のコストがかなり痛手となります。リスティング広告よりSEO対策のほうが費用を抑えられるでしょう。
SEOよりもクリック率が低下することも
場合によってはSEOよりもクリック率が低下することも、リスティング広告のデメリットです。リスティング広告は検索エンジン上で「広告」という文字が表示されます。
リスティング広告を避けるユーザーは、広告枠を避けてSEO対策で上位表示されているページのみを開く動きが見られます。一方でSEO対策で上位表示させたページは自然にPRでき、ユーザーに違和感を与えません。
すべてのジャンルで同じことがいえるわけではないものの、リスティング広告よりもSEOのクリック率に軍配が上がるケースがあることも知っておきましょう。
リスティング広告を停止すると集客できなくなる
リスティング広告のデメリットは、広告を停止すると集客できなくなることです。リスティング広告で上位表示し続けられるのは、広告費をかけているときのみです。
広告を停止してしまえば検索エンジン上に表示させられなくなるため、一気に集客できなくなります。費用をかけ続けなければ集客できない仕組みから、リスティング広告に依存してしまう企業が少なくありません。
費用対効果を考えるのであれば、リスティング広告に頼りすぎるのではなく、SEO対策にも力を入れたほうが、トータルのコストを下げられる可能性が高いでしょう。
SEO対策とリスティング広告はどちらを取り入れるべき?|シーン別に解説
Web上での集客を実現したい場合、SEO対策とリスティング広告のどちらを取り入れるべきか迷うこともあるでしょう。下記は、SEO対策とリスティング広告のどちらをすべきか迷いやすいシーンの一例です。
以下では、シーン別にSEO対策とリスティング広告のどちらが適しているのかを解説します。
期間限定キャンペーンなどいち早くPRしたい場合
期間限定キャンペーンなどでいち早くPRしたい場合は、リスティング広告の活用が効果です。リスティング広告は広告費をかければ、すぐに上位表示化でき、ユーザーへアプローチできます。
また、広告枠で検索結果の一番上に表示されるため、ユーザに開いてもらえる可能性が高いでしょう。
一方で、SEO対策は施策を施して効果が出るまでに3ヶ月以上はかかるため、いち早くPRしたい場合には適していません。SEO対策に頼ると期間限定の対象期間が過ぎてしまい、PRする機会を失う恐れがあります。
新商品の開発などユーザーの反応をみたい場合
新商品の開発など、ユーザーの反応を見たい場合はリスティング広告が効果的です。リスティング広告は、広告を配信するユーザーを細かく絞り込めるため、どの世代・性別が新商品に興味や関心があるのかをリサーチできます。
リスティング広告を一定期間配信し、クリックしてもらえる回数が多いほど、新商品への関心が高いと判断できます。
一方でSEO対策の場合は、特定のキーワードを狙って新商品の告知はできるものの、実際のどのような層のユーザーが興味や関心を持ってくれたのかまでは調べるのが困難です。
また、情報を掲載したコンテンツが上位表示されるまでに時間がかかるため、SEO対策でユーザーの反応を集めようとすると、新商品の開発が遅れてしまうでしょう。
短期間の低い利益よりも中長期の高い利益を獲得したい場合
短期間の低い利益よりも中長期の高い利益を獲得したい場合は、SEO対策がおすすめです。
SEO対策は短期間で利益を生み出せる手法ではありませんが、中長期的に見ると潜在顧客の教育から商品・サービスへの問い合わせまでをワンストップでできるため、高い利益を生み出すことを得意としています。
高い利益を得たい場合は、半年から数年スパンでSEO対策を進めることが大切です。
一方でリスティング広告は初見で成約に繋げなければならず、高い利益を生み出す商品・サービスのPRにはあまり適していません。ユーザーの多くは、リスティング広告で見た高額なサービスをいきなり購入することに対してハードルの高さを感じます。
今まで獲得できていない潜在層を取り込みたい場合
今まで獲得できていない潜在層を取り込みたい場合はSEO対策が有効です。SEO対策では、年齢・性別を問わず特定のキーワードを検索したすべてのユーザーへアプローチできます。
そのため、自社で取り扱う商品・サービスのメインターゲットとしている層だけでなく、ほかの層を取り込むことも可能です。実際に、SEO対策で潜在層へアピールできたことがきっかけで、集客を拡大できた事例は数多く存在します。
一方で、リスティング広告は潜在層よりも顕在層へのアプローチを得意とする手法です。リスティング広告で潜在層を取り込もうとすると、多額の費用が必要になるため効果的だとはいえません。
低コストで安定的に集客したい場合
低コストで安定的に集客したい場合は、SEO対策がおすすめです。
SEO対策は人的リソースや知識があれば、サイト運営費以外かからないWebマーケティング手法です。外部へ頼らずSEO対策がうまく進めば、コストをほぼかけることなく集客を実現できます。
また、Googleのガイドラインに沿ったSEO対策で上位表示を実現できれば、検索順位が大幅に変動しにくいため、安定的に集客することが可能です。
一方、リスティング広告で安定した集客を実現するには、広告費をかけ続ける必要があります。リスティング広告による集客は、SEO対策よりもコストがかかる場合がほとんどです。
広告費を抑えたい場合
広告費を抑えたい場合は、SEO対策がおすすめです。
SEO対策を外部へ依頼する場合は最初こそ内部・外部施策やコンテンツ制作などで費用がかさむものの、サイトを一度作り込んでしまえば、継続的に必要な費用はほぼなくなります。最終的には、簡単なコンテンツの追加・リライトの費用がかかるのみです。
一方で、リスティング広告の場合は毎月広告費をかける必要があります。既存のサイトやページをお金を使って広告枠に掲載する手法になるため、SEO対策のようにサイトの資産化にはつながりません。
SEO対策とリスティング広告はどちらも集客方法としては優秀ですが、長期的な視点で広告費を抑えたい場合は、SEO対策のほうが効果的でしょう。
SEO対策とリスティング広告を併用してマーケティング効果を最大化させよう
Web集客による効果を最大化させるには、SEO対策とリスティング広告の併用がおすすめです。両者を活用すると、互いの弱みをカバーしつつWebマーケティングを進められます。
SEO対策とリスティング広告の併用方法は、次のとおりです。
ここからは、2つの方法について詳しく紹介します。
リスティング広告でユーザの反応を見る
Webマーケティング効果を高めたい場合、まずはリスティング広告でユーザーの反応を見ることがおすすめです。
リスティング広告を出稿して、どのようなキーワードからの流入が多いのか、性別・年齢層などのユーザー情報を分析することで、SEO対策で制作するコンテンツの訴求方法や狙うべきキーワードが明確になります。
ツールを活用してもキーワードからの流入数をある程度は調べられますが、あくまでもツールが算出した流入数であり実際のGoogle上における流入数とは若干の誤差が生じます。
SEO対策を講じる際により精度の高いキーワードやユーザーの情報を求めるのであれば、ツールのデータも参考にしつつ、リスティング広告で得られるデータも活用したほうがよいでしょう。
最適なキーワードを特定してコンテンツを作成する
SEO対策とリスティング広告を併用すれば、最適なキーワードを特定して良質なコンテンツを制作できます。
前章で判明した、最適なキーワードやユーザー属性をもとにコンテンツ制作に取り組むと、ユーザーが求める情報が網羅された質の高いコンテンツを生み出せます。
質の高いコンテンツを制作していけば、Googleとユーザーのどちらからも好まれるため、サイト流入数の向上・価値のあるサイト作りに繋がるでしょう。
結果として、ブランディング力のアップや売上・問い合わせ数の増加を見込めます。近年のSEOでは、特にコンテンツの質が重要視されているため、競合サイトに負けないコンテンツを作りたい場合は、SEO対策とリスティング広告の掛け合わせがおすすめです。
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SEO対策・リスティング広告に関するよくある質問
下記は、SEO対策・リスティング広告に関するよくある質問です。
ここからは、よくある質問に関する回答を紹介します。
リスティングの意味は?
リスティングは、英語の「list」に進行形の「ing」をつけたもので、直訳すると「リストアップする」という意味です。リスティング広告を直訳すると「顧客情報をリストアップする広告」になります。
実際に商品・サービスの販売だけでなく、顧客情報を入手することを目的とした無料セミナー・イベント開催などのときにも、リスティング広告は活用されます。
リスティング広告の費用は?
リスティング広告の1ヶ月あたりの費用相場は、広告費だけで見ると大体20万〜50万円です。業界によっては、1ヶ月で100万円以上の広告費をかけるケースも見られます。
リスティング広告の運用を外部へ依頼する場合は、広告費+運用代行手数料が必要です。運用代行手数料の相場は広告費の約20%です。広告費が数万円規模の場合は、運用代行手数料が固定で○万円と決まるケースもあります。
SEO対策の費用は?
SEO対策を外部へ依頼する場合は、次のような費用感になります。
項目 | 費用相場 |
---|---|
SEOコンサルティング | 20万〜50万円/月 サイトの規模によっては50万円以上かかる |
初期サイト設計 | 10万〜100万円 |
内部対策 | 10万〜20万円 |
外部対策 | 1万〜15万円 |
コンテンツ制作 | 3万円〜/月 |
SEO対策とひと口にいっても、依頼するプランが異なれば費用相場は大きく異なります。一般的には大手SEO対策会社へ依頼するほど、費用感が高くなることは知っておきましょう。
SEOとSEMの違いは?
そもそも、SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」を意味します。一方でSEMとは「Search Engine Marketing(検索エンジンマーケティング)」のことで、SEO対策やリスティング広告などを含めた意味になります。
つまり、SEMのなかの一つにSEOがあるという意味です。
SEOはサイトの改善やコンテンツ制作によるWebマーケティング手法を、SEMはGoogleなどの検索エンジン上で行うすべてのWebマーケティング手法のことを指します。
まとめ
SEO対策とリスティング広告はどちらも一長一短で、それぞれに得意な領域と不得意な領域を持っています。企業のWebマーケティング担当者は、それぞれの強みを活かしながら、自社の商品・サービスを効果的にユーザーへアプローチすることが重要です。
SEO対策とリスティング広告のどちらがおすすめなのかは一概にいえないものの、中長期的な目線かつ低コストで成果を出したい企業はSEO対策を、短期間で成果を出したいかつ資金が潤沢にある企業はリスティング広告が向いているでしょう。
「社内にSEO対策やリスティング広告に詳しい担当者がいない」「Webマーケティングに割ける人員が足りない」という場合は、ウェブココル株式会社へお任せください。
ウェブココル株式会社では、お客さまの抱えているWebマーケティングの悩みを徹底的にヒアリングして最適な手法を提案できます。
また、SEOを総合的にサポートするコンサルティング、コンテンツ制作に欠かせないライターなども在籍しているため、SEO対策をワンストップで支援できます。SEO対策などでお困りの担当者は、ぜひウェブココル株式会社へお問い合わせください。