#0 ベンチマークサイトの選定
SEOコンサルタントの弓川です。本カテゴリ「ウェブココルのサイト診断」では、ウェブココルが最初に行う最初の無料サイト診断(コンサルティング)の内容をお見せいたします。
#0は「ベンチマークサイトの選定」についてです。さてこれからSEO対策をはじめるぞ、となったとき、必ず調べるのが「どのような競合がすでに検索順位にあり」「そのサイトの強さがどれくらいなのか?」といった項目です。
自身が狙いたいキーワードに対して、1〜10位のサイトを闇雲に抜き出してベンチマークサイトの設定、では適切な競合選定とはいえません。ウェブココルが最初に実践するベンチマークサイトの設定方法をお伝えします。
手順1. 自身のサイトで狙うべきキーワードを”複数”選定する
まずはじめに行うのは、自身のサイトで狙うキーワードを”複数”選定することです。よく陥りがちなエラーとしては、ドンピシャの業種キーワードのみを競合としてしまう、ということがあります。
これだけですと、ベンチマークサイトの選定の幅が狭まってしまうため、できるだけ現段階では複数のキーワードを洗い出してみましょう。地域でのビジネスを行っている場合は「業種軸」「地域軸」の2軸で考えると良いでしょう。
例えばブランド買取の業界ですと、下記のように選定してきます。
- メインキーワード:福岡 ブランド買取(←1番狙いたいキーワード)
- サブキーワード(ブランド軸)
- 福岡 エルメス 買取
- 福岡 ヴィトン 買取
- 福岡 カルティエ 買取 etc.
- サブキーワード(地域軸)
- 天神 ブランド買取
- 博多 ブランド買取 etc.
自身のビジネスで対応できるキーワードをできるだけ、複数の軸で選定していきます。
この際、重要な観点としてはビジネスとの関連性があれば、ひとまず月間の検索回数は考えなくていいという点です。
手順2. 選定キーワードをもとに検索結果を見る
手順1.でキーワード選定をしたあとは、そのキーワードで実際に検索結果を叩いてみましょう。
ここで検索結果に出力されるサイトが、一旦のベンチマークサイト候補となり得るものです。ここからのさらなる絞り込みは、後ほどの手順で行うので、まずはすべてのURLをコピーして控えるという形で問題ありません。
この段階ではサイトの中身までは見る必要はありませんが、余裕があれば各サイトの見出し構成を把握しておいてもいいかもしれません。その場合は、ラッコキーワードという無料ツールで上位サイトの見出し抽出ができるため便利です。
手順3. 抽出したサイトのフィルタリングをする
手順2.で抽出したサイトは、特にサイトジャンルなどを分けずに選定しました。そのため、ここからベンチマークとなり得る事業サイトとそれ以外のメディア・ポータル型などを分けましょう。
- 事業サイト:同業他社のページ。主にトップページやプランページがランクイン。
- メディアサイト:Webメディアのページ。地域の事業者◯選といったまとめ記事が多い
- ポータルサイト:メディアと類似しているが、記事型ではなくデータベースのような見た目。
ここで競合サイトとなるのは「事業サイト」です。もちろんメディア、ポータルサイトもSEO対策をするうえで参考にする点も多いですが、一旦のベンチマークとしては除外しておくほうが良いでしょう。
手順4. サイトフェーズから逆算したベンチマークサイトを順番づける
手順4.では、ベンチマークサイトを自身のサイトフェーズに合わせたベンチマークの優先度順番をつけます。要するに、自身のサイトの成長度合いに応じた適切な競合選定の優先度を付けるということです。
野球に例えると、ホームランを打てるようになるには?→2塁打以上の長打を打てるようになる→塁に出るヒットを打てるようになる→バットにボールを当てる…といったように、自身のレベルに応じた適切な練習をするといったところでしょうか。
最初からホームラン級の大きなサイトをベンチマークサイトとして設定するのではなく、自身のサイトでも戦えるような領域を見つけ、フェーズに合わせたベンチマークを設定します。数はたくさん必要ないですが、SEO施策を洗い出すときにバリエーションがあったほうがいいので、ある程度は目安として持っておいたほうがいいでしょう。
ウェブココルでは、大ゴール・中ゴール・小ゴールというマイルストーンを実際に設定し、サイトフェーズに合わせたベンチマークサイト・キーワードを選定します。
- 大ゴール:最終的に達成したい目標。SEO対策のゴール。
- 中ゴール:売上を拡大するキーワード。
- 小ゴール:売上に結びつくキーワード。まず狙いたい。
正直ここの手順を正確に実施するには、さまざまなツールを使用したり、SEOのプロの目が必要だったりします。ウェブココルのサイト診断では、ベンチマークサイトの設定もすべて無料で行っております。
適切なベンチマークサイトの設定が決定したら、次に自身のサイトとの比較して、実際に行わなければいけない施策の洗い出しや、SEO対策にかかる期間の算出行います。