#2 検索順位UPの課題分析方法

SEOコンサルタントの弓川です。前回「#1 対象サイトの競合比較について」にて、自社サイトと競合サイトとの比較項目の紹介を行いました。

続いては「#2 検索順位UPの課題分析方法」と題して、自社サイトの課題を浮き彫りにしていき、どのような対処をすべきかを立案します。前回説明した、下記6ページの観点を分析しつつ、サイトに合わせた追加の課題を発見していきます。

  • 獲得キーワード
  • index数
  • DR(ドメインレーティング)
  • 被リンクドメイン数
  • ページ間のリンクビルディング
  • コンテンツ評価(リッチ・E-E-A-T観点)

本パートはサイトごとに立案される課題・対処法が異なるため、これまでのコンサルティングより頻出する課題とその対処法について「内部対策・外部対策・コンテンツ対策」の3つの観点より、代表例を紹介していきます。

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“内部対策”において頻出する課題と対処法

SEOにおける内部対策とは、主にサイト内部の構造やクローラビリティに関することを指します。テクニカルな内容を含む事が多いため、不明な点はSEOコンサルタントに相談することをおすすめします。

PageRankの高いページ「への・からの」内部リンクが不足している

PageRankとは、そのページ自体が持っているSEOの評価という認識で問題ありません。SEOにおいて「すでに検索エンジンから評価されているページ」から、さまざまなページに対して内部リンクを送ることは必須施策のひとつです。

そしてこのPageRankの受け渡しは、リンク構造によって行われるのですが、例えば評価を集めたいTOPページや、事業のプランページへの内部リンクが少ないといった課題がよく見られます。

どうすればいいのか?

検索エンジンから高い評価を受けている(であろう)ページを中心に、評価を高めたいページへのリンクを設置しましょう。この際、全てのページから同じアンカーテキストでリンクを行うのは不適切です。あくまで自然な文脈かつバリエーションのある方法で設置をしましょう。

共通部分(グローバルナビゲーション・フッター・サイドバー)の設計が十分でない

グローバルナビゲーションやフッター、サイドバーは共通部分と言われ、基本的にどのページからでも共通に表示され、リンクが設置されている箇所です。

HTMLにおける<body></body>内に設置されるリンクよりも重要度は劣りますが、この部分のリンクは全ページから設置されるリンクとなるため軽視せず、緻密にリンク設計をしなければいけません。

どうすればいいのか?

これら共通部分に設置するページを、Webサイトの全ページから精査し、いくつかピックアップしましょう。◯個以上や、×個以下といった明確な基準はありませんが、あまり多くのページを設置ししすぎるとサイトの見栄えにも影響するため、現実的なレイアウトで設置するのが望ましいです。

“外部対策”において頻出する課題と対処法

外部対策とは、自サイトの中ではなく、外の部分でSEO対策を行うこと。代表的な施策では「外部リンク(被リンク)の設置」が挙げられます。

スパムリンクや悪質なリンクが放置されている

Google Search Consoleのリンクページを参照すれば、サイト運営者であれば自サイトに設置されているリンクの種類や数を知ることができます。ここにスパムリンクや悪質なリンクが設置されていないかをチェックしましょう。

スパムリンクや悪質なリンクは「低品質なリンク」であり、放置しているとサイトの評価が十分に得られない可能性があります。これらのリンクは自分の意思関係なく、嫌がらせ目的やブラックハットSEO(悪質なSEO)の手段として用いられます。必ず定期的にチェックして、リンクの良し悪しを確認しましょう。

どうすればいいのか?

Google Search Consoleより「リンクの否認」が行えます。悪質、関係ない被リンクリストを作成し、Googleに報告しましょう。注意点としては、悪質でない正規の被リンクを否認してしまわないこと。間違えてしまうとSEOの評価を著しく落としてしまう可能性があります。

外部リンクの数・質が競合と比較して足りていない

SEOにおいて外部リンクの重要性は非常に高いです。なぜなら、Webサイトのテーマ性や専門性、権威性を形作るの重要なファクターが「外部リンク」のためです。

単純な例を1つ紹介します。以下の場合、弁護士BはWebの世界で「弁護士」を証明する術(すべ)がありません。

  • 弁護士Aのサイト:弁護士会からのリンクあり。弁護士C、D、Eのサイトからリンクあり。
  • 弁護士Bのサイト:リンクなし

そのWebサイトが、Webサイトたる所以は、さまざまなサイトから外部リンクを貰っているためです。逆に言えば、外部リンクのないサイトは、Googleにそのコンテンツの内容などをアピールする土台が弱いといえます。

話が少し深くなってしまいましたが、それくらい外部リンクは重要であるといえます。そのため、この数が競合と比較して劣っている場合、対処しなければいけない課題といえます。

どうすればいいのか?

競合が取得しているリンク、まだ獲得していないリンクをリストアップして効率的に獲得していける戦略を立てます。相互リンク、有料リンク、自然リンクといったカテゴリ分けを行います。注意しないといけないのは、絶対量ではなく質を重視してください。「どこから」外部リンクを獲得するのが一番重要です。

関連:競合に劣らないよう質を重視するウェブココルの被リンク獲得代行サービスはこちら

“コンテンツ対策”において頻出する課題と対処法

コンテンツ対策とは、サイト内に入っているコンテンツ(ページ)の量や質を改善したり、切り口を変えたりすること。もちろん、ユーザーにとって一番良い形でコンテンツをつくられるべきですが、それをSEO上正しいルールで伝えることが一番重要です。

index数が競合と比べて不足している

index数とは、サイトのページが何ページGoogleに登録されているかを表す数です。(記事数ではありません)大前提、index数が多ければ多いほど良い、というわけではありませんが、そのジャンル・業種に応じて必要なindex数は存在すると考えております。

ある意味、index数はそのジャンルに対しての網羅性とも言え、実店舗での品揃えに例えるとわかりやすいです。

例えば「中古ポルシェ専門店」といいつつ、常時品揃えは3台のみであるとどうでしょうか?はたして、中古ポルシェ専門店といえる品揃えかは疑問です。

index数も同じく、「中古ポルシェ専門店」であれば、そのキーワードで1位をとるということは、1位でなければいけない網羅性・専門性が当然必要です。

どうすればいいのか?

競合他社のページを参考にし、最低限必要なページを洗い出します。また、そのうえで自社でしか作れないページや、必要であれば記事コンテンツの投稿などを行います。また、既存のページがindexされていないのであれば、indexさせるための対処を行い、適切な評価をうける必要があります。

上位を狙っているページ単体でのコンテンツ量が不足している

index数がサイト全体のページ数の話でしたが、こちらはページ単体でのコンテンツ量です。「文字数」と言い換えても良いですが、ここでのコンテンツ量とは文字に限らず、さまざまな媒体を用いて「コンテンツリッチ」の状態を目指さなければいけません。

Googleが上位表示をしたいページはコンテンツリッチ、すなわちユーザーの満足度が高く、できる限りさまざまな情報が網羅的に入手できるページです。

どうすればいいのか?

競合他社の比較してコンテンツ量が少ない場合、文字・画像・動画の追加などを行えないか検討します。そのキーワードにおいては「自分たちが一番詳しい」という状態を目指し、色々な角度からコンテンツリッチを目指します。

この記事でお見せした課題はほんの一部です

サイト診断を行い、さまざまなサイトの課題を洗い出していると、さまざまなパターンがあるため、到底1つの記事では紹介しきれません。

SEOコンサルタントの強みとしては、そういった数多くのケースを見ているからこそ、幅広いエラーに対応できるといったところでしょうか。

もちろんこれが課題か分からない、といった状態も往々にあるかと思います。病気に例えると、軽い風邪の症状かと思ったらインフルエンザだった、といった感じでしょうか。パッと見で問題なさそうなエラーも、重大なSEOのエラーの氷山の一角かもしれません。

自身のサイトが大丈夫かなと思ったら、ウェブココルの無料診断をやってみてください。

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