SEOで効果のある被リンクと効果のない被リンクについて
SEOコンサルタントの弓川です。
本記事ではYouTubeで公開した動画「その被リンク、効果があるかないか教えます」の内容を要約して解説いたします。記事内では言及できなかった内容も補足情報として追記しますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
そもそも被リンク獲得自体の効果はあるのか?
SEOにおける被リンクの効果は、今でも絶大です。なぜなら、被リンクはWebサイトが検索エンジンのなかで、外的要素を形付ける重要な要素だからです。
現在のSEOでは、E-E-A-Tという指標が重要。E-E-A-Tとは専門性・経験・権威性・信頼性の頭文字を取った言葉です。その指標を”機械的”に評価するためには「外部リンク」が必要不可欠です。
被リンクは、他のウェブサイトがそのリンク先のページを「信頼に値するコンテンツ」として認めていることを示します。被リンクの数は、Web上の人気投票ともいえ、さまざまなサイトから被リンク(投票)を受けているサイトは、相対的に信頼性が高いことを示します。
そのため、被リンクの獲得なくしてSEOの上位表示はありません。
効果のある被リンク・ない被リンクを見極めるうえで重要な要素(ファクター)
効果のある被リンク・ない被リンクについて、重要なのは「これは効果のある」「これは効果のない」と、◯✕テストのように要素ごとに判定していくのではなく、その判断軸となる要素(ファクター)を知ることが重要です。
弊社が考える「効果のある被リンク」を構成する要素は、下記の2点です。
- リンクの設置によってユーザーのページ間の移動が発生し得るか
- ユーザーの移動がなくとも、貼ってあるだけで価値があると判断できるか
逆にこの判断軸さえ持っていれば、今後「◯◯の手法は効果があるか?」という場面において、ご自身で判断できるようになります。
SEOで効果のない被リンク
ここからは先ほど紹介した重要な要素をもとに、よくある被リンクの獲得手法を「効果があるのか、ないのか」を判断していきます。まずは、弊社が考える効果のない被リンクから紹介します。
- 関連性の低いサイトからの被リンク
- 相互リンク集ページなど、流入がないページからの被リンク
- ドメインランクが高いだけのサイトからの被リンク
それぞれ順番に解説していきます。
関連性の低いサイトからの被リンク
SEOにおける考え方として関連性の高い・低いは、主観的に行われるべきではなく、客観的に行われるべきです。そのため、関連性の高いサイト同士は、リンクによってユーザーの移動が行われるサイト同士と定義付けられます。
例えば、英語学習に関するサイトを運営しているとします。その場合、ユーザーの移動の観点では、下記のような判断をします。
- 料理サイトからの被リンク:料理のページを見ているユーザーは、そのとき英語に関するトピックをついでに見るか?→NOの可能性が高いので関連性の低いサイトといえる。
- 外資系転職サイトの被リンク:外資系転職について調べているユーザーは、英語に関するトピックをついでに見るか?→YESの可能性が高いので関連性の高いサイトといえる。
純粋なトピックの関連性ではなく、ユーザーが記事ないしサイトを見ているときに、そのトピックに興味関心を示すかどうかという観点が重要です。
相互リンク集ページなど、流入がないページからの被リンク
判断軸にあてはめると、そもそも相互リンクページを見るユーザーはほとんどいないといえます。
相互リンク集ページがダメなのではなく、流入がないページからの被リンクからはユーザーの移動が発生しないため効果がない被リンクといえます。
ドメインランクが高いだけのサイトからの被リンク
ドメインランクとは、そのドメインにどれくらいの被リンクがついているかという指標を外部ツールが算出したもので、Googleの公式の指標ではありません。
そのドメインランクは実はブラックハットのSEO手法を知っていれば、簡単に偽造ができます。ドメインランクが高いだけのサイトは、流入がほとんどないことが多いため、必ずしも効果がある被リンクとは言い切れません。
効果のある被リンク
続いては効果のある被リンクについて紹介します。
- 継続的に運営されており、流入があるサイトからの被リンク
- プレスリリースなどを利用して拡散した被リンク
- 自然発生的に増えた一方的な被リンク
それぞれ解説していきます。
継続的に運営されており、流入があるサイトからの被リンク
効果のある被リンクの設置元として、継続的に運営されている・流入があるの2点の要素は非常に重要です。この2点を満たしているサイトであれば、問答無用で被リンクを貰うべきでしょう。
貰い方も重要で、以下の2点は意識しましょう。
- アンカーテキストにキーワードを含めてもらう
- できればサイト内のコンテンツに引用してもらう
被リンク獲得となった場合、まずはここからしっかりともらうように活動をしましょう。
プレスリリースなどを利用して拡散した被リンク
プレスリリースを用いたSEOの施策は、以前よりある手法ですが現在でも効果のある被リンク獲得施策です。
そもそもプレスリリースは誰でも打てるものではない、大手のニュースサイトに引用される情報を持っているという2点からリンクの権威性としては十分なうえ、流入は必ず一定生まれるもののためユーザーの移動という観点でも申し分ありません。
自然発生的に増えた一方的な被リンク
被リンクは、Web上の人気投票、またSNSのフォロワーに例えられます。
以下の2つのアカウント、権威性があるのはどちらのアカウントといえるでしょうか?
- アカウントA:フォロー10,000、フォロワー10,000
- アカウントB:フォロー100、フォロワー100,000
アカウントBのほうが、さまざまな人から一方的な支持をうけ、いわゆる「すごい」アカウントと言えるでしょう。それと同じで、こちらからリンクを設置せずとも、一方的にいろんなリンクを貰う方が効果のあるリンクといえます。
リンク獲得の究極的なゴールは、こちらから何もアクションをせずとも自然発生でリンクが増えていくこと。そのために、業界内でトップレベルのWebサイトを目指す必要がありますし、有益なコンテンツを作成しなければいけません。
一般的に効果のないと言われている被リンクに対する誤解
ここでは「このリンクは効果がないよ」と一般的に言われているが、その見解について「ちょっと待った」を述べたく、紹介します。
nofollowのリンクは意味がない
よくnofollowのリンクは効果がない(意味がない)と言われるが、弊社の見解としては「一定効果がある」というものになります。
- リンクが貼ってあるという事実はGoogleは認識している
- 評価を渡したくないという意地悪な理由からnofollowを利用している事がある事象をGoogleが認識している
被リンクはゼロより、nofollowでももらえるなら貰っておきましょう。無、よりは圧倒的に効果はありますし、上記の理由によりnofollowを完全効果を無効化しているとは断定しにくいと言えます。(これは憶測ですが、、)
ゼロより、有。ただ、dofollowでもらえるのがベストというのは間違いありません。
ソーシャルリンクは意味がない
これもよくある誤解ですが、ソーシャルのリンク(XやInstagramに貼られたリンク)は意味がないという声がありますが、これは明確に誤解といえます。
ソーシャルシグナルという観点がSEOにはあります。簡単に述べると、SNSでどれくらい言及されたかを示す指標です。
もちろん自演かつ数の少ないSNSのリンクは効果があると言いにくいですが、SNSでたくさんリンク付きで言及(拡散)されているリンクは効果が大きいと言えます。
実際の事例としても、SNSので話題になった直後、その対象サイトの順位がグッとあがった事例が多数あります。
まとめ
被リンクの獲得はSEOの重要な施策であり、ここの順番を劣後させるとSEOの効果を最大化できません。優先順位としてもかなり高いSEOの施策のひとつと言えます。
ウェブココルでは被リンクの獲得を丸投げできる代行サービス「被リンク獲得代行サービス」をリリースしました。サービスの詳細については、下記ページをご確認ください。